プロフィール
1971年日本生まれ。3歳で音楽の勉強を始める。1989年にパリ国立高等音楽院に入学。ピアノと室内楽で2度の1等賞を受賞後、上級課程に進む。
A.P.E.F.とソシエテ・ジェネラルの奨学生であった彼女は、ディミトリ・バシキロフ、ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ、レオン・フライシャーといった巨匠たちから貴重なアドバイスを受けた。
彼女の直感的で情熱的な演奏は、イヴォンヌ・ルフェビュール国際コンクールで第2位とドビュッシー特別賞(1位はなし)、ポルト国際コンクールで特別賞(ドビュッシー)、1999年にはフランシス・プーランク国際コンクールで第1位(カサデシュス特別賞)を受賞した。
池田珠代は、ヨーロッパ、ノルウェー、フィンランド、日本、インドネシア、南アフリカ、そしてアメリカにおいて、浜離宮ホール(東京)やカーネギーホール(ニューヨーク)などの一流の会場で演奏している。フランス・ムジークの放送局には定期的に出演しており、特にジェラール・プーレ、レジス・パスキエ、ローラン・ドーガレイユ、大友直人、ドミニク・ド・ウィリアンクールなどの偉大なソリストや指揮者と共演している。
彼女のディスコグラフィには、プーランクとフォーレの作品の録音が含まれる。また、デュオYKEDAとは、ピアノ連弾によるラヴェルとストラヴィンスキーの作品に特化したDVDを録音している。後者とは、2009年6月にリリースされたシューベルト盤(ワーナー・ミュージック)と、2015年にリリースされたピアノ・ダンス盤(ハルモニア・ムンディ)を録音し、批評家から満場一致で絶賛された。2022年末にリリースされたシューベルト=リストの作品に捧げたディスクは、国際的な批評家から称賛され、Texturaレビューではカナダの年間ベストCDに選ばれた。2024年10月にキングレコードより日本発売、ユリシーズ・アーツより世界発売される。
また、2006年にジロンド県アントル・ドゥ・メールと横浜で開催された "Musiques Festiv'"の創設者の一人でもある。ジロンド県アントル・ドゥ・メールと横浜で開催されたフェスティバル(2006年)の創設者でもある。また、京都を拠点とするジャポニスム振興協会のパリ支部であるCercle Âme du Japonの芸術監督を務め、ポリニャック王女邸(ヴェネツィア)、フランス銀行、ギメ東洋美術館(パリ)でコンサートを開催している。日本文化への貢献が認められ、日仏ジャーナリスト協会から隈研吾氏らとともに「フランスにおける日本を代表する30人」に選出された。
モンペリエ音楽院、エコール・ノルマル音楽院(コルトー)で教鞭をとった後、国際コンクールの審査員を務め、フランスの教員国家資格であるCAを取得し、現在はパリ市立音楽院の終身教授を務めている。
"彼女の直感的でありながら構築的な演奏スタイルは、解釈に詩的な魅力と一貫性を加えている"